【Summer Pockets RB】あり得ないルートで攻略してしまった人の末路②

こんにちは!

 

Summer Pockets REFLECTION BLUEの感想を紹介していますが、前回では書ききれなかったので第二回です。

まざ前回の記事を読んでいない方はまずこちらをご覧ください。

こちらにゲームの概要や未プレイの方向けの情報が載せてあります。

hekoheko.hatenablog.com

反対にこの記事はプレイ済みを前提としていますのでご注意ください。

 

前回はうみ、鴎、静久、蒼の4つのルートについて紹介しました。

今回はのみき、識、紬、しろはの残り4ルートを紹介します。

 

のみきルート:島のみんなが1つの家族

蒼ルートが終わったので同じく島内の人ということで次はのみきルートを選びました。

私はのみきは無印版からのヒロインだと思っていたので追加ヒロインだと知った時は驚きました。

 

のみきルートは思った以上に話が重くてビックリしました

のみきは少年団のリーダーとして規律を重んじる真面目な風紀委員タイプの子です。

いつも上半身裸になる良一に水鉄砲をお見舞いして島の平和を守っています。

のみきルートではそんなしっかり者ののみきに新聞記者から島の魅力を語る取材の依頼が来ます。

のみきのパトロールに同行していたハイリはこの記事についても一緒に考えることになり、お互いの関係が深まっていきます。

 

しかしハイリは現実にも感じられる夢を見るという不思議な体験をするようになっていき、実はそれはのみきが見ている夢にハイリの意識が迷い込んでしまったことによるものでした。

これも七影蝶が影響しているのですが、その結果ハイリだけでなくのみきも現実の意識のまま潜り込んでしまって夢から出られなくなってしまいます。

蒼のアドバイスを思い出して夢から脱出することができましたが、こうなった背景にはのみきの過去が関係していました。

 

のみきの両親は幼い頃にいなくなり、島の大人たちによって育てられてきました。

そのため島の人たちには感謝しており、自ら進んで少年団として島の規律を(良一から)守っています。

しかし、両親がいないという現実は受け入れられておらず勝手に自分の都合のいいように記憶を改ざんしてしました。

のみきが自分しか住んでいない寮の一室で人形を両親と思い込んで話しかけているシーンは鳥肌物の恐怖でした。

最終的に自分の過去を乗り越え、新聞記者が自分の両親だと気付きながらも見送るのでした。

 

エピローグでは夏休み後の三者面談のシーンが描かれており、両親がいないのみきの元に島の人たちやハイリ、そして本物の両親である新聞記者がやって来て「みんな家族」とのみきが言うのは報われて本当によかったと思いました。

このゲームでは島が舞台で、みんな知り合いだというセリフは何度も出るのですが、この島の人たちの温かさを感じられるいい終わり方でした。

また、この背景を知ってしまうと良一が半裸になるのは一つのコミュニケーションなのではと思ってしまいます。

もし良一が大人しくしていたらのみきは何もすることがなく、一人の時間がもっと多くなっていたように思います。

良一がそこまで意図しているようには見えませんけどね。

 

このルートでは七影蝶は夢を現実のように見せており、まさに胡蝶の夢を表しているとも感じました。

 

識ルート:ぶえええええええええ

蒼⇒のみきと島の人たちのルートが終わったので次は島の外からの人たちにしました。

しろははメインヒロインなので最後にするつもりだったのでこの時点で識⇒紬⇒しろはの順番で確定しました。

識を最初に選んだのはなんとなく彼女の泣き声の「ぶえええええええええ」が印象的だったからです。

 

識ルートは鬼姫になる物語です。

道端でお腹を空かせていつも倒れている識は自分ことを鬼と自称しており、鳥白島の鬼にまつわる伝承を探していました。

ハイリはその手伝いをするのですが、その中で識は150年前からやって来たのだと知ります。

ここで七影蝶に加えて時空を超えるという設定も判明しました。

これが結構後々重要な要素になってくるとは思いもしませんでした。

 

150年前からやってきた識は自分がいた時代に鳥白島を襲う津波の被害を抑えるために自らを鬼に仕立てようとしていました

どういうことかというと、識はしろはの先祖に当たる鳴瀬家の子と友達で、その子の未来予知の能力で島に津波が来ることを知ります。

私はここで鳴瀬家には未来予知の能力があることを知りました。

そこで識は津波の被害者を出さないために自らを人から恐れられる鬼として村を襲うことで島の人を山に追いやり、海から引き離すことにしたのです。

しかしそれを決行する前に識は時のはざまを彷徨うことになってしまい、ハイリたちがいる時代に迷い込んでしまいました。

そのため、鬼の伝承を確認して無事に津波の被害も避けられたと確かめたかったのです。

 

しかし、実際は多くの被害者が出てしまったことが分かり悲しみに暮れます。

ところが識が現代で鬼らしさを得ることで慰霊碑に書かれた被害者の人数が減っていることに気が付き、鬼になれるような振る舞いをしてきます。

そして夏鳥の儀と呼ばれる海に灯篭を流すイベントを見たことで識は150年前に津波から島民を山に逃げさせる具体的な方法を思いつきます。

 

これにより識は150年前に戻り計画を実行することにします。

しかしこの時点でそれを実行することは被害者を出さない代わりに識自身は生き残れないことを慰霊碑を通じて分かっていました。

そのためハイリは識を止めようとしますが、識の決意は揺らがずに識は独り150年前に戻ります。

 

150年前に戻った識が多くの灯篭を海に浮かべて海賊船の襲撃を演じたことで島民は山へと逃げて作戦は成功します。

しかし逃げ遅れた子供を守るために嵐の中、識は海に沈んでしまいます。

それを救ったのが未来からタイムスリップしてきたハイリでした。

ちゃっかり泳げなくなった問題はここで乗り越えています。

こうして多くの島民の命は救われ、現代では鬼姫として識のことを島を救った存在として語り継がれるようになります。

 

識はREFLECTION BLUEの追加メインヒロインとも言えるポジションなだけあってめちゃくちゃ感動しました。

最初は「ぶえええええええええ」とすぐに泣きだすような子だったのに最後には自らの死を受け入れたうえで過去に戻るほど成長していたのもさらに感動を与えました。

自分が死ぬことを知りつつも、好きな人が生まれるには自分が死なないといけないというジレンマは見ていて辛かったですし、鬼ごっこのくだりが最後はハイリが識をタッチすることで鬼にさせるという意味に変わっているのも圧巻でした。

まさか夏鳥の儀の由来がこれだったとは驚きもありましたし、何より識役の声優さんの演技が素晴らしかったです。

ジョジョの主人公を演じたファイルーズあいさんなのですが、がなりの入れ方が惹きつけられるものでしっかりと耳を傾けて聞いていました。

 

個人的には線香花火の話が感動しました。

線香花火に火を灯してから消えるまでそれぞれ呼び名があり、人の一生に例えているのは素敵な話だと思いました。

一方でそれは識の運命のようにも感じました。

 

紬ルート:むぎゅぎゅ

しろはを最後に残す関係で紬が次のルートに決まりました。

 

紬ルートの話はずばり友情の話です。

基本的に静久ルートと同じでハイリ、紬、静久の三人で夏休みを楽しむというものです。

紬は無印版からの、静久はアップ版の追加ヒロインということで3人の夏休みを2回楽しめたような形にも思います。

 

灯台にいつもいる紬はハイリと静久の3人でいろいろなことをしながら毎日を過ごします。

しかし紬は夏休みが終わるともう会えないという運命が決められています。

夏休みが終わりに向かうにつれて紬が寝坊したり不調が見られるようになります。

何やら尋常ではない理由があると察しつつも敢えて問い詰めないハイリと静久は夏の終わりまでに一生分の思い出を作ることを決めます。

夏でもハロウィン、クリスマスなど季節も無視して7日間のうちにすべて詰め込みます。

 

そして一生分の誕生日会を迎えた最後の日、紬は本当の姿、クマのぬいぐるみに戻ってしまいます。

紬はぬいぐるみの持ち主であるツムギちゃんの姿をして過ごしていたのです。

ツムギちゃんは遥か昔の人でハイリの祖母と同年代でした。

しかし神隠しに遭ってしまい時空の狭間から抜け出せないままになってしまいます。

ぬいぐるみだった紬はツムギちゃんのことをみんなに忘れてほしくないという思いからツムギの姿になって動けるようになりました。

しかし最後のツムギちゃんを知っているハイリの祖母が亡くなったことで役目が亡くなり、自分がしたいことを最後の夏にすることにしたのです。

そんな中ハイリと静久に会って3人の特別な夏休みを過ごすことができました。

ぬいぐるみの姿に再び戻った紬は時空の狭間でツムギちゃんと再開しますが、ツムギちゃんによって現世に戻ってハイリたちに再会して物語は終わりです。

 

紬ルートは途轍もなく泣けました。

正直直前まで紬が実はぬいぐるみだったとは分からなかったのでビックリしました。

誕生日のサプライズのために島の人たちもみんな手伝ういい奴らにも泣けました。

紬は気分がいいと鼻歌を歌うのですが、最後にはこの夏のことを歌詞に載せて歌になります。

しかし歌詞の後半は口癖のむぎゅぎゅだけになり最初は紬らしくもちょっとほっこりしました。

1つだけむにゃむにゃとなっているのですが、それは眠たいという意味とネコの着ぐるみパジャマで寝ていることから来ているのだろうなと感じました。

ちなみに公式ホームページのサイドストーリーで明かされますが、このむぎゅぎゅの歌詞は静久がつけたとのことです。

 

しろはルート:どすこい(ドストレートな物語)

最後はメインヒロインのしろはルートです。

 

しろはルートとはラブストーリーです。

他のルートでもそれぞれのヒロインとハイリは恋人になるのですが、それとは別の大切な存在がいます。

静久、紬はお互い

蒼は藍

のみきは島のみんな

識は過去の時代の島民

(思えば鴎だけ恋人にはなっていませんね)。

しかし、しろははいつもぼっちで人とあまり人と関わろうとしません。

何故ならしろはは未来予知の能力があり自分の近くにいる人を不幸にしてしまうと思っているからです。

そういった点では島の人たちのことを思ってはいますが、ぼっちなので他のヒロインと比べると積極的には見えません。

そんなしろはにハイリが近づき、少しずつ心を開いていくのですがハイリを巻き込む未来予知を見ては引き離そうとします。

 

それでもハイリがしろはの側にいようとする中で今度はしろはが夏鳥の儀で海中に溺れている未来予知を見てしまいます。

それを知ったハイリはしろはを守るために夏鳥の儀にしろはの側にいることにします。

夏鳥の儀ではしろはは巫女の役割があり、ハイリはその日しろはの側にいるために仮初の夫婦として参加します。

結果、予知の通りしろはは海で溺れてしまいますがハイリが助けて難を逃れます。

これがきっかけで本格的に付き合うことになって物語は終わります。

 

メインヒロインの話だけあって分かりやすいラブストーリーでとっつきやすかったです。

最後のルートにした関係でしろはに未来予知を見る力があることや夏鳥の儀で役目があることを知っていたので、新たなことを知る驚きがなかったのは残念でした。

極めつけはクライマックスの夏鳥の儀で溺れたしろはを助けるシーンは識でも似たようなシーンがあったので攻略する順番が逆だったらまた印象が違っただろうと思います。

 

鴎ルートのときに鴎としろははテーマカラーが逆だから何か対比があるのではと思っていましたが、対比があるのはしろはと蒼でした。

未来を見ることができる鳴瀬家

過去を識ることができる空門家

これも公式ホームページのサイドストーリーを読んで分かったことですが、それぞれの家系の役目がちゃんと対比されているのはなるほどと感じました。

 

プレイして感じたのはうみがやたらと登場していたことです。

このルートでそこまでうみとしろはの一緒のシーンはないのでどうしてだろうと思っていましたがこれはグランドルートの伏線だったと知るのは割とすぐでした。

 

ということで次はようやくALKAルートとPocketルートです。

前回の記事でも紹介しましたが私は最初にPocketルートからしてしまいました。

その結果どうなってしまったのか、その末路を次回は紹介します。

それでは!!